漂着する映画たち Drifting Films
実験映画とショートフィルムの小さな上映会。
逗子アートフィルムは今回、東京を拠点に活動する上映団体「グラウンド・レベル・シネマ」と、名古屋市立大学映像研究室のメンバーを招聘し、合同上映を行います。逗子に集結した、現代のインディペンデント映画の数々をお楽しみください。
日時 | 2023年5月13日(土) 開場 18:45 第一部 19:00〜19:50(名古屋市立大学映像研究室による上映前挨拶あり) 第二部 20:00〜21:30(逗子アートフィルム、グラウンド・レベル・シネマによる上映前挨拶あり) |
会場 | 逗子文化プラザ さざなみホール(逗子市逗子4-2-10) |
申込フォーム | https://driftingfilms.peatix.com/ |
※新型コロナの感染状況によってはイベントが中止になる可能性があります。
上映作家
<名古屋市立大学映像研究室>
李 書雯 、謝 寧馨、江口 諒、松本 葵、常 士鋮、王 音霏
<逗子アートフィルム>
仲本 拡史、本藤 太郎、宮田 涼介
<グラウンド・レベル・シネマ>
山口 健太、白水 浩、三木 はるか、ニシノユキコ、工藤 雅、Johnny HUNG、木澤 航樹、藤井 アンナ
上映作品・プロフィール
上映プログラム [第一部]
<名古屋市立大学映像研究室>
江口諒《映画のためのバイク旅(仮)》(2023/2分)
バイクと映画が大好きな大学生が描くセミドキュメンタリードラマ。西日本や九州をバイク旅していると思います。お楽しみに!
常士鋮《春》(2022/8分)
主人公は自分の夢のために旅に出た。世の中の寒暖を経て夢への道は順調ではないことに気づく。迷いや挫折に直面して彼女はどんな選択をするかな……
松本葵《ガラスの扉》(2023/7分)
男女協働参画やLGBTやマジョリティ特権などの問題を就活の場面を舞台とし、爽やかに描いた短編映画作品
謝寧馨《漢字物語》(2023/4分)
漢字を「見て覚える」のためではなく「見て楽しむ」を目的として制作した作品です。漢字の形の特徴やその意味を活かして物語を表し、その魅力を伝われたらと思います。
李書雯 《瞬き、欠片》(2023/8分)
主人公は10年前に間違って送られてきた手紙を見つけた主人公は、その手紙をきっかけに、特別な旅に出ることになる。
花咲く木の下で、時間の欠片を見つけた…
王音霏《隔山・離海》(2022/13分)
コロナ禍で日本に留学している中国人留学生は隔離政策のせいで重病を患う祖母を見舞うために帰国することができない。これが、彼女の永遠の後悔となった。
上映プログラム [第二部]
<逗子アートフィルム/グラウンド・レベル・シネマ>
<逗子アートフィルム>
《20220523》(2022/2分30秒)
ちょうど一年前の5月、葉山、森戸神社のすぐそばの海に潜り、多くの生き物と出会った。地上で猛威を振るうウイルスも、海中には届かない。1年前と今とで、何が変わったのだろうか。
仲本 拡史
1986年生まれ、逗子市在住。実験的な映像作品や、アートプロジェクトの記録映画を制作する。監督した主な映画は『無言の乗客』(ベルリン映画祭)『ナイト・スノーケリング』(吉開菜央共同監督/ヴィジョン・デュ・レール映画祭)など。上映団体「逗子アートフィルム」を立ち上げる。
《ghost note’s_Untitled_1》(2023/5分)
ライフワークとして行っている日々の記録を上映会用にまとめ直した作品です。名前の無い、幽かな音の様な、撮るに足らない映像に愛着を覚えます。
本藤 太郎
逗子の人。日大藝術学部写真学科卒。ひょんな事から逗子アートフィルムと合流し今に至る。専門は写真ながら、広く映像についていつも考えている。主なグループ展⇨Barcelona International Art Fair(2016) /KYOTOGRAPHIE(2017)/NEW JAPAN PHOTO at MISS READ(2018)など。個展⇨《ハロー》(2022)。上映会⇨逗子アートフィルム上映会など。
《桜になって》(2023/5分)
「私と遊んでください、5,000円でもいいから」散り行く若さと、引き裂かれるジェンダー。「私の女性性」が、私の身体を離れて一人歩きを始めた。本当の私を見つめてくれる人物を探し求めて。ノンバイナリー、Xジェンダーである作者が、自ら抱えているジェンダー観を描く。
宮田 涼介
1989年5月13日生。会社員 兼 音楽家 兼 映像作家。2012年より楽曲制作を開始、環境音楽やピアノ楽曲を中心に国内外のレーベルよりアルバム作品を発表。カフェやラジオドラマ用の楽曲制作、逗子アートフェスティバル「みんなでアート」のBGM等も手掛ける。映像作家としては、2022年「海は見ていた」より活動開始。作中音楽も自ら作曲する。音楽だけでは表現しきれなかった自身のトラウマ、ジェンダー観などを暴き出すべく、iPhoneカメラで模索する日々。
<グラウンド・レベル・シネマ>
《10年を経て》(2023/15分)
主人公は29歳の女性。仕事に情熱を燃やつつ、未婚ながらも現在妊娠初期。彼女は10年前にも子を宿したが、高卒での就職直後で休職するわけにもいかず、中絶せざるを得なかった。10年前と比較し、彼女は2度目の妊娠をどう捉え、どのような決断を下すのか――。
木澤 航樹
1992年生まれ。大学卒業後、一般企業でシステムエンジニアとして働く傍ら、映画美学校に通い映像制作を学ぶ。フェイクドキュメンタリー作品『連れウン』が、”WIRED CREATIVE HACK AEAWD 2019”のファイナリストに選出。現在、東京フェイクドキュメンタリー映画祭主催者、映像作家として活動。
《A MIRACULOUS ENCOUNTER》(2017/16分)
列車が走る軌跡は単一である。永遠に他の列車とかぶることはない。これは、まるで2本の平行線でずっと伸ばしても、互いに交渉することはない。永遠に出会うこともない平行線のはずだった風景が出会ったら、どうなるだろう。今ここで、出会わせる。
Johnny HUNG
香港生まれで大学時代は日本で過ごしていた。ダダイズムに憧れ、テーマとして作品を創作している。主に無作為で実験映像を制作している。
《Demenz》(2020〜2023/6分)
年々、歳を取る事に物忘れがひどくなっている事への不安。時間を見失い、昨日を忘れ、明日を想い煩わず、それがやがて自分の過去を含む生きた世界の一切に及ぶ事への畏れ。
白水 浩
福岡県出身 埼玉県在住 義務教育終了 好きな食べものはクサいもの 無産階級 賞罰なし
《わたしは恋人》(2021年/12分)
セルフ・ドキュメンタリーの三木はるかは自作の映画で脱ぎません。脱ぐと映画が意図せず「高尚な」ものになってしまうから。もちろん裸の表現は「脱げばいい」わけではなく「脱ぐべき局面で脱ぐ」から映画として成立し、覚悟がみえるから痛快なのです。でも、この世界に一本くらい「迂闊な脱ぎ」があってもいいと思うのです。
三木はるか
1986年群馬県桐生市生まれ。2010年日本大学芸術学部映画学科卒業。イメージフォーラム映像研究所第34・35期卒業。セルフ・ドキュメンタリー形式の極私的実験映画を作る。逗子市での上映は初。川端康成が自殺した逗子マリーナって今もあるのですか。
《女の会話~The Age of 27~》(2022/8分)
男性ばかりの中に女性が混じることを「花を添える」って言うじゃないですか。「お花みたいに黙って微笑んで」とかも。でもお花みたいな時ばっかりじゃないんですよね、女は。お花の時の方が少ないんです。
ニシノユキコ
大阪芸術大学映像学科で映画制作を学んだ後、ボストンMassArtの修士課程にて実験映像を中心に学ぶ。 8mmフィルム撮影、コマ撮りなどを得意とし、女性の体をモチーフにした食品などの自然物・素材を自然風景などと合成させた作品が多い。
《Tokyo Cyanoghosts / 東京サイアノ・ゴースツ》(2020/3分)
パンデミック以降、密閉された暗室で行われる現像という行為は制限されることが多くなった。その不自由を覚えておくため、あるいは喪失感を慰めるために、あえて野外で現像できる青写真を大量に作り、一コマずつスキャンして映像にした。現れることができなかった像は幽霊となり公園に出現する。出演:小山菜々絵、鈴木妙枝
工藤 雅
2020年 イメージフォーラム映像研究所修了
2020年 新千歳空港国際アニメーション映画祭 北海道知事賞受賞
2021年 ザグレブ国際アニメーション映画祭入選
2021年 第44回キヤノン写真新世紀 佳作入選
《ロックダウンボーイ》(2020/9分28秒)
ロックダウンされている。隔たりは今に始まったことではない。すでに、隔たっていたものが顕在化しただけだ。映画の運動はその隔たりを乗り越えることができるでしょうか。スクリーンの中に立ち上がる空間とスクリーンを動き回る身体は隔たりを暴くことができるでしょうか。
山口健太
映画作家 28歳。1994年2月関東逓信病院で生をうけ、その後いろいろあり2016年7月大学を中退。中退後映画にはまり、映画館でアルバイト。アルバイト中にイメージフォーラム映像研究所のチラシを発見。一念発起、門を叩く。それから今まで映画作家。
《グランス》(2022/4分37秒)
グランスとは、ちらりとこちらを見ている様子のこと。瞬く間に走り去るグランス達を記録した。
藤井 アンナ
日常的に収集している映像、音、写真、文章などの様々な素材を元にドキュメンタリー(風)映画や実験的映画を制作する。
アクセス
京浜急行「逗子・葉山」駅より徒歩2分/ JR 「逗子」駅より徒歩5分
https://www.bunka-plazahall.com/access/
所在地 | 神奈川県逗子市逗子4-2-10 逗子文化プラザホール 電話 046-870-6622(代表) FAX 046-870-6612 |
駐車場 | 9:00〜22:00 |
収容台数 | 30台(内1台は身障者専用駐車スペース) |
料金 | 30分/150円(上限なし) ・当駐車場は、逗子文化プラザホール、図書館、交流センター、プールと共通の駐車場となっております。 ・清水橋南駐車場の営業時間は、朝7時から夜21時までです。 ・逗子文化プラザホール駐車場及び清水橋南駐車場とも逗子文化プラザご利用の方に限り1時間までの駐車料金が無料となります。清水橋南駐車場ご利用の方は割引スタンプが必要になりますので、ホール窓口にお申し出ください。なお、1時間経過後からは30分単位で150円いただいております。 ・駐車場は台数に限りがありますので可能な限り公共交通機関をご利用ください。 |
主催 逗子アートフィルム