グラウンドレベルシネマ ex.1.0

グラウンドレベルシネマ ex.1.0

2020年代に新たなインディペンデントシーンを作るべく 日本と台湾のfresh!!!な映像作家たちが
国境 世代を超えたリアルイベント<グラウンド・レベル・シネマ>の上映を行います

日時2024年3月24日(日)
17:45 開場
18:00-19:20 第一部
19:30-20:45 第二部
20:45-21:00 アフタートーク
会場逗子文化プラザ さざなみホール(逗子市逗子4丁目2−10)
客席数60席(予約優先・自由席)※当日券あり
料金当日払い(高校生以下無料)
1プログラム 500円
2プログラム 1000円
予約https://glcex1.peatix.com

グラウンドレベルシネマ
https://www.groundlevelcinema.com/

上映作家

第一部
三上あいこ、吳梓安 、門脇健路、陳省聿、三木はるか、雪克、大熊誠一郎、工藤雅 & 張若涵

第二部
Jeff Zorrilla & 李明宇(Ming-Yu Lee) & Dagie Brundert & Ernesto Baca & Jamie Frazer、山口健太、北山ノエル、許海文、中尾一平、曾莉珺 + Robert Kroos、白水浩、Johnny HUNG、徐璐、工藤雅 & 張若涵

グラウンドレベルシネマについて

グラウンドレベルシネマは2020年11月に発足しました。
「全員新作、日本台湾同時上映」というシンプルでミニマルなルールを設けて、国境を越えて、アーティスト/オーディエンスの垣根を超えた緩やかな連帯を長期継続していくことを目標に活動しております。発足した2020年はコロナ禍真っただ中で、様々なイベントが「自粛」のムードに飲まれて中止になってしまうような社会状況でした。そんな中で私たちは、このような時代だからこそ、「上映」というリアルな場での表現の方法が問われていると感じ、上映団体を立ち上げました。
また、あらゆる場に眠っている「映像作家予備軍」のアーティストたちに、私たちの作品の力によって「作品を制作し、上映してみよう!」という最初の大きな一歩を踏み出してほしいという思いもありました。その試みは、2020年のGLCvol.1.0 から2023年のGLCvol.4.0の3年間で参加アーティストが年々増えていることを考えると、成功と評価して良いのではないかと思います。
今後も私たちとの連帯を表明してくれるアーティストとオーディエンスが、世界中に増え続けることを切に願います。
もちろん、この逗子という町にも….
この度は、「全員新作シリーズ(ナンバリングシリーズ)」とは別の「REMIXシリーズ(エクストラシリーズ)として過去8回のイベントで上映された作品から計18作品をセレクトして上映いたします。ご期待ください!!
(ロックダウンボーイ ② -New Shelter-作家 山口健太)

台湾の作家とのコラボについて

2020年の発足時に、今回「蒸発書簡」を出品するJohan Changさんがイメージフォーラム映像研究所の同期だったということもあり、コロナ禍で出入国が制限されている中で、どのように一緒に上映会をやるかということを考えていきました。
話し合っていく中で「日本と台湾で同時上映をして、上映後リモートでつないでトークショーをする」ということを思いつきました。
なので、台湾の作家さんとコラボしたのは「Johan Changとの関係性がすでにあったから」ということが一番の理由ではありますが、結果として互いの”出自の違い”や、”制作への向き合い方の違い”、”選択するモチーフの違い”など、日本と台湾の作家の様々な差異を見出せるようなイベントになり、面白い化学反応が生まれていると思います。
(ロックダウンボーイ ② -New Shelter-作家 山口健太)

上映作品

第一部  18:00-19:20

三上あいこ / Aiko「襲歩 / gallop」(2021/3分)
思い切って前に進むには、地面から足を離して走ることが時には必要である。

吳梓安 / Tzu-An Wu「月球上胎兒的夢 / The Embryo’s Dream, Upon the Moon」(2021/10分)遠くない未来に、月の植民地で人類は異なる種の遺伝子を組み合わせて新しい生命を創造する。胎児の夢は種と惑星の記憶である。助産師が観察する胎児の夢。というSF的で幻想的な設定に基づいている。

門脇健路 / Kenji Kadowaki「ピンホール日記 / Pinhole Diary」(8分)
デジタル一眼レフでピンホール写真を撮っていた時に、写真としてあまりうまくいかなかったので、映像作品にしようと思って作った作品です。市販のEFマウントのピンホールが暗すぎたので、マウントにパーマセルを貼って穴を開けたりしています。

陳省聿 / Hsin-Yu Chen「北固礁 / Beigu Islet」(2019/11分)
国境、地域の歴史と構造化された主題の双方向の視線で、主観性という概念を探求する。『北固礁』は馬祖西引島の公海にある。潮の干満で半分が水没するリーフであり、台湾管轄領土の最北端である。そのとらえどころのない可視性は、政治的主観性が想像上の国境によって実際に区切られている状態を示している。

三木はるか / Haruka Miki「三木自由律はるか2019」(2019/11分)
種田山頭火がカメラを持ったら何を撮るか?多分ね、自然とか風景じゃなくて自分ばっかり撮ると思うよ。生きざまの不具合に落とし前をつけたい令和元年の三木はるか。生前葬でもする?否、結婚式が先だ!山頭火のことばを胸にウエディングドレスをまとい街をさまよう。三木はるかのセルフドキュメンタリー第10作目。

雪克 / Shake「UNGA Revolution 2758」(2020/6分)
1971年国際連合総会で、2758号決議案を発議した事件をドキュメントとアーカイブを使って再制作した。複声で改めてこのグローバル地政学の秩序を立て直した
事件を解釈する。これも『一つの中国』という主張に関わる重要な歴史的事件である。

大熊誠一郎 / Seiichiro Okuma「昼寝 / Dreams」(2021/5分)
レンズを作れないかと考えた。
年々デジタルで撮影できるクオリティーは上がっている、綺麗に撮れるのは良いが、味気がないことも感じる。合計材料費920円で作ったレンズは、全くもって綺麗には撮れないが、強烈な味を写す。このレンズを使うと映像に歪みを生み。夢の感覚のような表現ができる。そのようなレンズで作品ができないかと思い、作ったものである。

工藤雅 & 張若涵 / Masa Kudo & Johan Chang「往復書簡#1 / Johan⥦Kudo」(2023/11分)
コロナ禍で互いに往来が難しい中、日本と台湾に住む映像作家は往復映像書簡を始めた。新しい手法とメディアの試みをまた再会する時まで続けたい。(今回はパート1を上映)

第二部 19:30-20:45

Jeff Zorrilla & 李明宇(Ming-Yu Lee) & Dagie Brundert & Ernesto Baca & Jamie Frazer「Bobina Mundial」(2分)
作家5人によるコラボレーション作品。5人の作家はぞれぞれアルゼンチン、台湾、ベルリン、メキシコ、スウェーデンで一本の同じスーパー8を使用し、設定された時間分を撮影。次の作家にフィルムを送って撮影を行い制作された。

山口健太 / Kenta Yamaguchi「ロックダウンボーイ ② -New Shelter- / Lockdown Boy ② -New Shelter-」(2022/5分)
コロナ禍によって自身が受けた抑圧的な感覚や感情を、作者自らがカメラの前に立ち演じることで、コロナ禍という現象そのものを表現しようと試みた「ロックダウンボーイ」シリーズの第2弾。
コロナ禍という現象が収まりつつある今も、主人公である彼は日常生活に戻ることができない。「ロックダウン」によって日常の動作や、生活感そのものを奪われた主人公(作者)は未だにウイルスを恐れて無菌状態にある洗面所で暮らしている。彼の精神は極限状態にあるが、世界(メディア)はコロナ禍というトピックからすでに離れて次のトピックへ。コロナ禍という現象によって洗面所で暮らすという非日常性にスタック(ぬかるみにはまり込んで動けない)してしまった主人公の心情や置かれた状況それ自体を、劇映画的な手法と「その場で言葉を紡いでもらう」というドキュメンタリー的な手法をミックスして表現した。コロナ禍が去った今も、ぬかるみにはまってその場から動けないのにも関わらす世界が先へ先へと進んでいってしまうことに恐怖を感じている人たちに思いをはせてつくりました。

北山ノエル/Noel Kitayama「Time」(2020/4分)
時が経ち、消えゆくものと残るもの。
あの丘の上の木は、私が幼い頃からずっとそこにある。
目の前の、しかし全て見えてはいない移ろいを留めたくなり、カメラを回したある午後の記録。

許海文 / Hsu Hai-Wen「Untitled/無題」(2020/10分)
闇の中、ゆっくりとエネルギーが感じられる身体のパフォーマンスは、社会の状況と問題を反映している。
身体を集中して動かす事で闇から現れたり、隠れたり。まるで幻のような世界に入った様である。声を纏う事が内面と外面の曖昧な境界に衝突と矛盾を生み、時間、空間などの変化が緊張、不安、固執を生じさせる。

中尾一平 / Ippei Nakao「干からびるな! / Never Dried Tried Again」(2022/4分)
身体一つ、部屋一つ、朝、夜、昼、ロボット

曾莉珺 / Lichun Tseng + Robert Kroos「Shunyata」(2021/13分)
Shunyataは空である。この作品は知覚や意識が絶えず変化し、流れている状態を反映している。16ミリフィルムとアナログ波形を積み重ねて構成と脱構築することでイマーシブ、五感を超える体験ができる。絶え間ない変化と混沌を通して、深い瞑想と時間を超越した感覚を呼び起こす。
すっからかんの空に白い雲が浮いてた。

白水浩/Hiroshi Shirouzu「CH2=CH-」(2020/5分)
あれからこの街には何処に行っても視界に入るモノがある。
透明もしくは半透明でとても薄くてツルツルしているアレだ。
だけどアレはずっとこの世界に存在していた気がする。
あらゆるモノはアレにつつまれている。
世界は実はアレで出来ているかもしれない…
まあボンヤリ観て頂ければ幸いです。

Johnny HUNG「潜む者 / THE Joker」(2022/12分)
「この中に裏切り者がいる!」はじめはレクリエーションに過ぎなかった。しかしたったひとことで、すべての参加者は互いに疑いはじめ、全員が不信感を抱く。しかし本当に疑うべきなのは・・・・・・

徐璐 / Erica Sheu「撿起放下墜落提起 / it follows it passes on」(2022/5分)
『金門』についての記憶。お父さんの幼なじみは砲弾を避ける時は、お香のかすかな光しか照らせなかったと言った。台湾からアメリカまで持ってきた茶碗が割れた。中国の王朝時代に金門の海岸に漂着した壊れた磁器を思い出した。

工藤雅 & 張若涵 / Masa Kudo & Johan Chang「蒸発書簡 Jouhatsu Letters – Johan⇔Kudo (in progress)」(2023/15分)
2021年、コロナ禍で互いに往来が難しい中で、日本と台湾に住む映像作家は、相手から送られてきた映像の音や画を引用して返信するというルールで往復映像書簡を始めた。どこかへ逃避したいという蒸発の願望から日常の旅をしていた二人は、お互いに心象風景を交換しながら新しい実験を試みる。        

アクセス

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京浜急行「逗子・葉山」駅より徒歩2分/ JR 「逗子」駅より徒歩5分
https://www.bunka-plazahall.com/access/

所在地      神奈川県逗子市逗子4-2-10  逗子文化プラザホール
電話 046-870-6622(代表) FAX 046-870-6612
駐車場9:00〜22:00
収容台数 30台(内1台は身障者専用駐車スペース)
料金30分/150円(上限なし)
・当駐車場は、逗子文化プラザホール、図書館、交流センター、プールと共通の駐車場となっております。
・清水橋南駐車場の営業時間は、朝7時から夜21時までです。
・逗子文化プラザホール駐車場及び清水橋南駐車場とも逗子文化プラザご利用の方に限り1時間までの駐車料金が無料となります。清水橋南駐車場ご利用の方は割引スタンプが必要になりますので、ホール窓口にお申し出ください。なお、1時間経過後からは30分単位で150円いただいております。
・駐車場は台数に限りがありますので可能な限り公共交通機関をご利用ください。

企画
逗子アートフィルム、グラウンド・レベル・シネマ

お問い合わせ
逗子アートフィルム 仲本 nakamoto.artfilm@gmail.com

逗子トモイクフェスティバル 2024 参加事業
主催:逗子文化プラザ市民交流センター
共催:逗子市/逗子文化プラザホール(指定管理者:逗子文化プラザパートナーズ)
後援:逗子市教育委員会

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