像と時のこころみ<磯部真也 ショートフィルム上映会>

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実験映像とショートフィルムの小さな上映会。
第一回は、今年「イメージフォーラム・フェスティバル 2022」東アジア・エクスペリメンタル・コンペティションで大賞を受賞した磯部真也の作品集です。
作品の上映後、磯部真也監督と逗子アートフィルム代表の仲本拡史との対談も行います。

日時
2022年11月27日
開場 17:00
上映 18:00〜19:15(ミニトーク含む)
作家との対話 19:15 〜20:00
終了 20:00

会場
CALAMARI (丸久内)
逗子市逗子2丁目9-27

客席数
20席(予約制・自由席)

料金
1000円 + 要1ドリンクオーダー

お問合せ
nakamoto.artfilm@gmail.com

主催
CALAMARI + 逗子アートフィルム

上映プログラム (4作品48分)
dance
デジタル/5分/2009
記憶についての映画である。しかし人間が持つ記憶ではない。場所に宿る記憶、堆積した時間とも言える。ありふれたテーマだが、本来目に見えないこれらの観念をイメージとして表現する事を試みた。映画を撮ること自体が、失われていく時間を捕らえる行為でもあると思ったからだ。一人の女の生活をモチーフにした。堆積した日常は部屋にあり続ける。

EDEN
16ミリ(デジタル上映)/15分/2011
岩手県八幡平市にある巨大廃墟、旧松尾鉱山跡。かつてその場所は「雲上の楽園」と呼ばれ、一万人の暮らしがあった。十数棟の鉄筋コンクリートの廃墟はゆっくりと朽ち果てながら、それでも未だあり続けている。この作品ではその場所にある無常と永遠という相反する時間を映像化しようと試みました。

For rest
16ミリ(デジタル上映)/カラー/17分/2017
森の中の自殺体、その精神と肉体の行方を探した。メタファーとして配置した食卓の腐敗は死を連想させるが、そこではバクテリアが躍動し虫は踊り、命はもうすでに始まっている。生と死を分断するのが人間で、その窮屈さに苦しめられるのもまた人間か。

13
16ミリ(デジタル上映)/カラー/11分/2020
16mmフィルムによって沈み行く太陽を同ポジション同アングルからインターバル撮影+多重露光を行い続けた作品。撮影期間は5年に及ぶ。デジタル的なコピーは一切使用しておらず、登場する太陽は全て実際に撮影されたものである。繰り返しの日々の中で一つとして同じ空はなく、止まることなく世界は失われ続ける。しかしまた、日は昇る。

磯部 真也(いそべ しんや)
映像作家。1982年横浜市生まれ。2007年東京造形大学大学院卒業。2011年イメージフォーラム映像研究所卒業。時間を題材に、映画における感覚的、非言語的な物語の在り方を模索しながら作品を制作している。2020年制作の『13』がイメージフォーラムフェスティバル2020/東アジアエクスペリメンタルコンペティション大賞、59回アナーバー映画祭にてグランプリにあたる「Ken Burns for Best of the Festival」を受賞。最新作『ユーモレスク』がイメージフォーラムフェスティバル2022/東アジアエクスペリメンタルコンペティション大賞を受賞。https://vimeo.com/user48093652

キービジュアル作成:三浦秀彦

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