山下つぼみ監督 映画撮影ワークショップ

小津のシーンを、あなたの演出×芝居×撮影で再解釈!
巨匠・小津安二郎のワンシーンを素材に、参加者それぞれが演出家・俳優・撮影監督となって作品をつくる実践型ワークショップです。
全く同じシーンの同じセリフが書いてある脚本をベースに、監督、撮影影、俳優の全役割をやってみます。
日時 会場 | 撮影実施日|6月7日(土)10:00〜17:00 会場:黒門カルチャークラブ (神奈川県逗子市新宿1丁目4−7)逗子駅から徒歩15分 上映発表日|6月22日(日)19:00〜21:00 会場:丸久 <線路沿いにある焼き鳥屋さん> (神奈川県逗子市逗子2丁目9ー27)逗子駅から徒歩5分 ※発表のは内部上映のみです。 SNSにアップすると違法になるのでご注意ください。 |
定員 | 先着12名(4名×3班)または10名(5名×2班) |
対象 | 映画経験不問 (経験者は申込時に経験をお知らせください) |
料金 | 3,000円(機材レンタル・保険・運営費含む) ※上映会での飲食は別途 ※希望者のみ、当日1時間前にレクチャーを行います(+500円) |
持ち物 | 可能であれば250GB以上のHDDやSDDなどのメモリをお持ちください |
申し込み | 申し込みフォーム |
問い合わせ | 山下つぼみ momi@darwinzfinch.com |
山下つぼみ監督からのメッセージ
「様々な背景の人々が、同じ土俵で作った映画が見てみたい」
という思いが企画の発端です。
私は映画を作るとき、脚本をどう解釈するかで全く違う作品になってしまうことを痛感しています。
「ありがとう」という言葉一つとっても、人の心の中は分かりません…
相手がその言葉をどう発して、どう受け止めるかで全く違うドラマが生まれます。
現実では物語は進んで行ってしまいますが、撮影現場ではこれをコントロールできる。
それが映画の醍醐味です。
小津作品は、セリフだけ見たら淡々としているシーンが多くあります。
解釈一つで全く違うシーンになり得るのです。
二次元の紙に載った「文字」をどう解釈して、どう撮って、
編集するかで全く世界が立ち上がってくるはずです。
千差万別の解釈を記録し、伝える。
それこそが私が思う「映画」です。
プロである、なしは関係ありません。
色々な人の解釈を映像化し、みんなで目撃することが映画に必要とさえ考えています。
脚本からインスピレーションを得て、全く別の作品にしてもOK。
小津作品の再現を試みるのも良いかもしれません。(配布する作品名は伏せる予定です)
映画を作ったことのない人も、小津映画を知らない人も、映画をたくさん作った人も、
小津大好きな人も、一緒に小津ワールド&映画作りの楽しみを探索しましょう。
ワークショップの流れ
1. 小津作品から選ばれた2人芝居のワンシーンを事前に配布。
※役名はABと記号化され、ト書きも消します。
2. 各班に分かれ、役割(監督・カメラ・演技)をローテーションしながら演出。
3. 監督を終えたら、それぞれ山下にバックアップを提出。ハードディスクに保存。
4. 撮影後、監督は自分の素材を持ち帰って編集 ※希望者は編集を他の人に委託可。
5. 完成したものを山下に〆切前に提出。
6. 2週間後、完成作品の上映&感想共有の会を実施。
機材・演出について
主催側が以下を各班に貸出:カメラ&三脚1セット、ワイヤレスマイク(2波)、SDカード(撮影用)
編集は基本的に監督が行いますが、希望者による交代も可能です。
初心者向けのおすすめ編集ソフトにCapCut, iMovieがあります。必要な方は当日編集の手順書をご用意いたします。
セリフの有無、音楽の有無は全て自由。音楽を使う場合は著作権フリーのものを使用してください
撮影場所は基本館内ですが、屋外スペース(すぐ近くに海があります)も使用できます。
PCと外付けHDDを1台常設し、バックアップ用として撮影素材を保存
映像の長さは5分以内を推奨(上映時間を考慮してですが、どうしても、という方はご相談ください)
補足事項
・班分けは事前にある程度こちらでさせていただきます
・当日ハードディスクをお持ちでない方は、クラウドにアップしますので後日ダウンロードしてください。※やや時間がかかります。ご了承ください
・雨天時は二つの研修室をみんなで分けて使用します
・完成品はインターネットや公共の場で放映すると著作権違法になるのでご注意ください
・直前のキャンセルはできるだけお避けくださいませ

インストラクター 山下つぼみ
神奈川県逗子在住。映像作家・映画監督・映像ディレクターとして活動。アメリカの大学で動物学を専攻し、人体解剖学を中心に学ぶ。帰国後、テレビディレクターとしてキャリアをスタートさせ、同時に自主制作映画の制作を開始。初監督作品「小太郎」を皮切りに短編映画を作り続け、2021年に「かの山」がヴェネチア国際映画祭など、国内外の映画祭で高い評価を受けた。現在もTVディレクターとして活動しながら、俳句をテーマにした初長編劇映画の企画を進行中。
ホスト 仲本拡史
神奈川県逗子市在住。映画監督、現代美術家。東京藝術大学大学院映像研究科メディア映像専攻修了。西イングランド大学に留学し、現代美術を学ぶ。作品はベルリン国際映画祭、ロフォーテン国際芸術祭ほか、国内外の映画祭、芸術祭、ギャラリーで上映、展示される。逗子アートフィルム代表。らせんの映像祭ディレクター。科学映画祭 Imagine Science Films 審査員(ニューヨーク/2021)。岩崎学園横浜デジタルアーツ専門学校メディアクリエイティブ学科教員。